酔鯨の酒造り

土佐の風土と酒文化

風土が醸す酒造り

お酒造りにとって、お酒の味わいを決める重要な要素の一つが自然環境、特に気温が重要です。南国高知では、冬季の仕込み期間中でも気温が高く、決してお酒造りには適した土地ではありません。今では冷蔵設備が普及し、安定した造りが可能となりましたが、このような設備が少ない、その昔は酒造りをする上で多くの困難を伴いました。

酔鯨の蔵は沿岸部、高知市にあり、気温の高い環境で酒造りをすることには昔から苦労してきました。一方、このような環境であるからこそ試行錯誤を繰り返し、その結果、特色のあるお酒造りが可能となりました。土佐の風土に根ざし、その環境があるからこそ育まれてきた土佐のお酒です。

食文化に根ざした「酒の国 土佐」の酒造り

土佐の食文化は豊富な海の幸、山の幸により育まれてきました。黒潮によりもたらされる鰹はもちろん、豊かな海産物、様々な山の幸は、季節ごと様々なお料理となり食卓を飾ります。その多くは、素材の良さを生かしたお料理です。

土佐の宴会には欠かせないお料理、それが皿鉢料理です。皿鉢料理とは海、山の素材を使い作ったお料理を一つのお皿に盛り付ける宴会料理の一つです。お刺身から天ぷらまで、大きなお皿に盛られたお料理に合わせてお酒を楽しみ、会話を楽しむというのが土佐の宴会です。こんな食文化、宴会文化がある土佐では、お酒の味わいは、自然と「お料理に合わせた味わい」、「お料理を引き立てる味わい」が求められます。

酔鯨の味わいも、このお料理との相性ということをもっとも大事にしております。食事とともに楽しめる“食中酒”をあくまで追求してきました。自慢のお料理とともに、あるいはお気に入りのお店でお料理と共に、そんなスタイルに応えられるお酒を提供していきたいと日々酒造りに取り組んでおります。